開発中の新薬(CML)…9/25ブログ続編 百軒

CML疾患の治療薬として、イマチニブ・ニロチニブ・ダサチニブが同等の選択肢の線上にあり、患者としてはその選択に悩むことがあり、主治医とのコミュニケーションの重要性が増してきているといえよう。

 

一方では、血液内科医のCML治療の意識調査の結果が発表されており、医療方法の選択が医療者間で差異がみられる。

  *Trends in Hematological Malignancies Vol.4,No.3 123

このような医療者の見解の多様性は、患者としても知っておきたいことである。

 

 

先に、USAにて第4番目の治療新薬ボスチニブが承認されたことについて触れた。(9/25)

これらの治療薬はそれぞれに素晴らしい効果を発揮しているが、病変の原因であるフィラデルフィア染色体の中でも、T315Iなる異変を持つ場合には、いずれも効果がなく、このタイプのCMLは難治性と言われている。

 

これに対する新薬候補の治験が欧米にて進行している。

POTATINIB・・・・・・・・治験フェーズⅡ

日本においても来春には治験が開始されると発表されている。

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/ash2011/201112/522844.html&cnavi=1

 

DCC-2036・・・・・・・・・治験フェーズⅠⅡ

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21505103

 

これらの動向は、難治性のCMLに苦悩している患者にとっての大いなる光明であろう。

 

 

 

 (注)これらの情報の大半は、日本医科大学付属千葉北総病院の猪口幸一教授の講演より

    得たものである。