CML疾患の治療薬として、イマチニブ・ニロチニブ・ダサチニブが同等の選択肢の線上にあり、患者としてはその選択に悩むことがあり、主治医とのコミュニケーションの重要性が増してきているといえよう。
一方では、血液内科医のCML治療の意識調査の結果が発表されており、医療方法の選択が医療者間で差異がみられる。
*Trends in Hematological Malignancies Vol.4,No.3 123
このような医療者の見解の多様性は、患者としても知っておきたいことである。
先に、USAにて第4番目の治療新薬ボスチニブが承認されたことについて触れた。(9/25)
これらの治療薬はそれぞれに素晴らしい効果を発揮しているが、病変の原因であるフィラデルフィア染色体の中でも、T315Iなる異変を持つ場合には、いずれも効果がなく、このタイプのCMLは難治性と言われている。
これに対する新薬候補の治験が欧米にて進行している。
POTATINIB・・・・・・・・治験フェーズⅡ
日本においても来春には治験が開始されると発表されている。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/ash2011/201112/522844.html&cnavi=1
DCC-2036・・・・・・・・・治験フェーズⅠⅡ
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21505103
これらの動向は、難治性のCMLに苦悩している患者にとっての大いなる光明であろう。
(注)これらの情報の大半は、日本医科大学付属千葉北総病院の猪口幸一教授の講演より
得たものである。
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