【がんと就労】シンポジウムより

◆厚生労働省がん臨床研究事業

 「働くがん患者と家族に向けた包括的就業支援システムの構築に関する研究」班

   (主任研究者・獨協医科大学公衆衛生学講座・高橋都

  主催の「がんと就労シンポジウム」があった。

◆成果の一端としてパイロット版ツールが公開されて、意見を公募している。

  ●「がんと仕事のQ&A」

  ●「事業所向け対応マニュアル」

 なかなかの労作であり、一読の価値がある。双方を合わせて読むと良い。

 最終版は、HP上に公開される由であるが、パイロット版も下記から見ることが可能

 である。

 ⇒ 下図をクリック

 

◆ 主催する院内患者会などでの参考になろうと思われるし、

  このような情報を提供されるのも一助であろう。

 

 

 

◆ 厚生労働省がん臨床研究事業

   「働くがん患者と家族に向けた包括的就業支援システムの

    構築に関する研究」

  に関する情報は、右図のホームページに掲載されているので、

  参考にされたい。(画像にリンク設定)

  ● 過去にHP上に公開されている報告書は、<報告書>を

    クリックすると閲覧できる。

                                                                                            文責;三鍋康彦  

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コメント: 2
  • #1

    ALLさち (月曜日, 17 12月 2012 01:05)

    いつも大変お世話になっております。
    参加致しました。サバイバー兼ナンチャッテナースの私として、様々な思いや考えを突き付けられ、視野がとても拡がりました。
    このような立場で、私が特に気になったことをコメントさせてください。

    ①初診時(~経過観察中)の外来受診の中で、就労のお話を積極的に医療者から提供しケアを進めていく展望…。
    ご存じの通り、私は第一線の施設にお世話になっております。興味深く外来の待合の様子をいつも見ていますが、そのような雰囲気は感じられません。患者さんやご家族とお話している看護師は大変少ないです。
    ご存じの通り、私自身も、主治医を就労のお話にこぎつけるのも一苦労です。
    診療報酬もつけて、スタンダードな実現をはかりたいという案があったと理解しております。
    「患者さんの立場にたった心ある医療を、寄り添いを。」とあるべき論ばかり言っても仕方ない現実を改めて実感しました。
    現実的なケアの充足には人員が必要ですし、それにはやはりお金だと思いました。

    ②就労の問題において、先輩患者さんからの教えや情報がとても有用だが、ケースを集めれば集めるほど、問題の分類や一般化した文章にできないというお話があったことと理解しています。
    その中で、確か看護職の方が、NPOや患者会との連携の有用性をおっしゃっていたことに大変共感しました。
    患者の私は、相談支援センターで、社会資源の活用や就労支援について、半分は看護師の視点での単純な現状把握の目的も兼ねて(意地悪オバちゃんです)、数回ご相談しております。
    私が看護師として必要だと思うラインまでには不足を感じ、明らかな誤りもあり、配慮に欠けた言動もあり、かなり落胆しました。
    マニュアルやノウハウで言えることも勿論大切ですが、現実は一体どうなのか、一体自分はまず何をどうしたらいいのか、まるっきりみえない感覚になることもあると想像しています。
    その中で、ピア(患者仲間)が共有出来る経験や思いは又本当に大きなことだと思っております。

    研鑽不足で理解や寄り添い不足の医療者の手を煩わせることもない、そのことで患者さんやご家族の消耗が避けられる可能性がある、医療費アップも避けられる…そんなことを改めて思いました。
    様々な面で、医療者には不可能なピアならではの素晴らしいケアの可能性をいつも思っています。

    ③これはやや個人的なことになります。このようなケアを提供できるピアの育成、就労をはじめがん相談の担い手の具体的な教育と質の保証、医療連携における知識と技術と大前提の医療者全般への教育…問題が有識者に浮彫になりつつあるように私は感じております。教育システムの充足や見直しも必要不可欠だと、患者として痛感しております。

    長文乱文失礼致しました。

  • #2

    百軒 (火曜日, 18 12月 2012 10:24)

    ALLさちさま,
    コメントありがとうございます。

    お説の様に、同じ目線で話し合えるピアカウンセラーの存在は、一つの選択肢であろうと思います。今回、意見公募の目的で最終版確定の前に公開されました「がんと仕事のQ&A」
    が、何がしか関わる所でしょう。 ただ、「就労」への障壁解消が究極の目的でしょうから
    「個人」で成しうることは非常に限定されるのではないでしょうか。

    このプロジェクトの目的が、「包括的就業支援システムの構築」とありますので、手段としてのツール乃至はガイドライン および実行する担い手としての窓口(人間)を明確にして提示されることが期待されます。

    個人的には、僅かな一歩でもいいから、制度的にできるような提案を、研究委託者の厚労省へ提示して頂ければと思っています。また、社会的制度として例え稔ることがなくても、得られた情報を問題の当事者である患者や家族が活用できるようにして頂ければ、もって瞑すべきでしょう。
       HPに挙げたから、目的達成・・・では困りますがね、
         誰も知りませんから・・・・・

    プロジェクトチームとして、意見を公募されているので、ぜひともに、貴重なご意見を出されて、より良い成果へ支援されますようにお願い致します。