花粉症の季節が近づいてきている。インフルエンザと異なって長期戦になる症状だけに、花粉に過敏な方はそろそろ神経をとがらせておられる頃だろう。
2013/1/29日経メディカル・オンラインに興味ある記事が掲載された。ご関心のある方は、下記URLでご一読下さい。
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/201301/528744.html
今年1月に、「鼻アレルギー診療ガイドライン」改訂版が出されたという。
行きつけの家庭医は、十分に理解されていることであろうが、出たばかりの新ガイドラインが、目の前の患者の症状に的確に使われるには、聊か時間が少ないかもしれない。一方、患者の多くは、早めから治療薬服用をして症状を軽減したいと、前倒しで診療を受け薬の適用を開始する傾向がある=【予防投与】。〔過去からの経験でそう学んでいる〕
【要点】
①第二世代抗ヒスタミン薬・抗ロイコトリエンは、服用後治療効果が早く表れる。このため、花粉飛散開始ないしは症状発現時から治療開始でもよい。
但し、その他の薬剤では、早期効果の発現は証明されておらず、花粉飛散の1週間前をめどの服用が良さそう。
②鼻噴霧ステロイドは、早めに使う。
③重症例には経口ステロイドの選択もある。
<全文の引用は出来ないので、ぜひとも記事をご一読ください>
この様な新ガイドラインが出た後も、某新聞は、早期受診推奨の記事を掲載
している。
いずれにしろ、患者としては主治医とよく相談して治療に臨むことが肝要で
あるが、第二世代抗ヒスタミン剤が、続々とOTC化されてきており、広告
につられて知らぬ間に服用していたりする可能性もあるので、このような背景
を主治医から良く聴いておく必要がありそうである。
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