小児がんを支える人たち

にこトマ通信124号「egao]が来た。京大病院小児科の中のプレイルームで、いつでも入院している子どもらに、楽しい「えがお」を届けている、「にこにこトマト」さんからである。毎号この写真の様に、子どもたちの「えがお」を満載した手作りの通信で、その一端を覗かせてくれて、こちらにまで「ほほえみ」と「ぬくもり」をもらっている。

がん疾患の発症のうち、4%が小児がんと言われる。小児病棟に入院している子どもらで一番多い病気でもある。抗がん剤や移植やらで大人でも苦痛・苦悩に苛まれる病気の子どもらへ、「えがお」と「楽しみ」を届けているボランティア活動は、この「にこにこトマト」さん、各病院へグループを広げていっている「ガラガラドン」さん、それに、「ぷくぷくばるーん」、「けんけんぱの会」等々とその活動が増えてきている。

大人のがん患者の集まりでもあるHOSPACからも、エールを送りたい。

 

 

 

最近、第4回小児がん拠点病院の指定に関する検討会で、小児がんの治療技術の促進のために拠点病院を指定する案が、纏まったと伝えられている。それによると、指定された15医療施設は、次のとおりである。集中と分散のうち、まずは、資金・人材を集中して医療の進歩を推進しようとするものであり、難病に苦しむ子どもらへの福音となることを期待したい。

地域的に偏在しているので、今後修正られるのであろうが、難病故に、遠く離れた拠点病院で治療を受けざるを得ない子どもらには、「にこトマ」さんのような支えのボランティアが欲しいと思う。

 

小児がん拠点病院指定は、全国7つのブロックで全15施設す。
▼北海道ブロックは「北海道大学病院」

▼東北ブロックは宮城県の「東北大学病院」

▼関東ブロックは埼玉県の「県立小児医療センター」、東京都の「国立成育医療研究

 センター」「都立小児総合医療センター」、神奈川県の「県立こども医療センター」

▼東海・北陸・信越ブロックは愛知県の「名古屋大学医学部附属病院」、三重県の

 「三重大学医学部附属病院」

▼近畿ブロックは京都府の「京都大学医学部附属病院」「府立医科大学附属病院」、

 大阪府の「府立母子保健総合医療センター」「市立総合医療センター」、

 兵庫県の「県立こども病院」

▼中国・四国ブロックは広島県の「広島大学病院」

▼九州ブロックは福岡県の「九州大学病院」

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000002uak9.html

 

(百軒)