支えあう会「α」主催連続講座:「血液とがんのよもやま話」

そもそも、大学のキャンパスは、部外者が訪ねるには滅法厄介で、どこに何があるかわからないところが多い。今回は千葉大学内が会場になっていた。西千葉駅を降りてすぐに大学の正門がある。ひょいと目線の行くところに、小さな紙「α」があった。その指示に従って歩むと別れ道に同じように紙が目に付くように貼ってある。会場まで、前を見て歩けば迷うことなしに会場に着いた。この主催者の心配りは、嬉しかった。

 

テーマは「血液がんについて」であるが、演題は、【血液と「がん」のよもやま話】となっていた。よもやま話とは、ふくらみのある言葉である。小題には、<なぜがんになるの?><がんを治すには><再発しないために><血液のがんに向き合うために>となっていた。

患者としては、将に聴きたい順に並んでいる。それぞれ、分かり易いところから入って、結構高度な話まで進んでゆくが、あまり抵抗を感じさせない平易な話しぶりあった。

(詳細は、いずれ【α通信】に掲載されるので、それを待たれたい。

 

小休止の後、車座になって講師を囲みフリーなQ&Aに入った。講演の柔らかさのためか、この時とばかりに、あれこれ数多くの気がかりにしている病気のことや生活のことまでやり取りがあった。医療者と患者が炉辺で話し合うような、いい雰囲気であっった。

 

閉会後、誰でもいいですよとの勧めで、懇親会へ加わった。世話役の方々は、いずれも患者支援にはそれぞれの信念の持ち主で、医療の中の壁のことから最後は死生論までに及んでディベートの様相を呈した。石垣に、野面積なるものがある。日本の城の石垣から山間地の石垣まで、色々な石を巧みに組み合わせて作る石垣のことである。同じ形の石を整然と積み重ねた石垣よりも、見た目は悪くても非常に堅牢で、地震などによく耐える。支える会「α」の人たちが、野面積に思われた。