パソコンがブラックホールに・・・・・・・・・・

退屈なエクセル表へのデーター埋め込みの途中、気分転換にグラフ化して出来具合を覗いてみた。何とか絵になるかと、椅子の背もたれに体を寄せた時、エクセル表が勝手に動き出したように見えた。・・・・あれ!と思う間もなく、部屋がゆるりと廻り出したではないか。

『眩暈だ!』

 

2年半前の年末、激しい眩暈に倒れ救急車搬送で1週間入院の記憶が鮮やかに浮かんだ。主治医・家族の一致する病因は、【パソコン漬け】であった。心していたが、いつの間にか忘れていたのだ。10時間ほど、やる日が多くなっていた。

 

パソコン業務は、1作業は1時間以内 且つ5~15の休憩をとる様に法律で定められている。遊びとは言え、これに準じてしかるべきなのであるが、法律の枠外での出来事である。

 

予兆もあった。寝床に入って目をつむると、エクセルの画面が鮮明に見えて、上方へとどんどん流れるのである。目を開ければ、何も見えなくなる。脳の中にある残像のようである。

半月ほど続いていたのである。

 

予感というのであろうか。眩暈が出た前日、定期外来受診で病院へ行った帰り道、ふと振り返った病棟の姿に想いが湧いて、俳句を二句 facebook へ投稿した。

< 別れ告ぐ若葉あはひの臥せし窓 >

< 点滴の終の栖へ若葉迫む >

即刻、人騒がせだと叱責を受けた。しかし、今にし思えば、虫の知らせ いや、身体からの警告ではなかったのであろうか。

 

これでまた、HOSPAC総会への心積もりの一つが、難しくなった。

 

百軒