患者の在り方のお話し

この週の早朝のラジオ番組「健康ライフ」で、【患者の在り方】の話がある。

慢性疾患が多数を占めるようになった現在の医療の現場では、「患者もより良き医療を

受けるための努力が必要である」として、話が始まった。拝聴を楽しもうと思っている。

 

独断と偏見ではあるが、二点ほど思うことがある。

 

その一つは、患者会の効果である。血液疾患という小さな分野であるが、患者会が

開催しているフォーラムやイベントから、多くの知識を得てきた。また、身近な院内

患者会のようなとこらでは、標準治療法ではあまり話題にならない疾病の悩みや

病ゆえの苦しみに対応することが学べた。このような大小の患者会は、必ずしも

身近にあるわけではない。関東の1都6県の面積を遥かに超える広大な北海道には、

血液腫瘍の患者会は、二、三しか見当たらない。院内を基盤とする患者会の

設立には、患者の中での熱意あるリーダーの存在と共に、医療者側の理解が欠かせない

 

他の一つは、服用する薬の問題である。理解ある処方箋薬局を選ぶことが大切に

思われる。慢性疾患は、わが身の加齢とともに増える一方である。病院では、医療の

専門化によって、受診する診療科が複数となってくる。病院の電子化で、同一病院内で

あれば、まだクスリを適正に処方できる可能性があるが、病院を異にすると難しい。

その上、医薬も先鋭化するとともに相互作用が問題になっている。病気になったら、

薬を貰うと言った感覚は、患者としては捨てなければならない時代になってきている。

適正にして最小限の医薬服用を心がけるべき時代である。しかし、医薬品の評価は

患者には至難であるし、医薬品メーカーは、情報の公開を制限されている。そこで、

薬剤師の力を借りることが重要だと考えられる。お薬手帳もあるが、まだまだ不便である。

そこで、身近で、信頼できる薬剤師のいる薬局に、窓口を絞って服用位している医薬の管理をしてもらうことである。

 

このような思いは、どんなものであろうか。

 

                                   (百軒)

 

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コメント: 1
  • #1

    ALLさち (月曜日, 13 5月 2013 11:24)

    いつもありがとうございます。

    私の場合、移植退院からお世話になっている薬局に、HRTの婦人科・単発受診で終わった脳神経外科・最近は循環器…と3薬局が加わります。お薬が変わったら、脳外科を除くそれぞれの薬局に自ら適宜申告しています。
    移植後お世話になっている薬局の薬剤師さんは、そこらにいる看護師さんよりよっぽど親身に状態を聴いてくれ、客観的に観察・評価してくれていることに感謝しています。
    キーとなる薬局があることは普通のことと思っていましたが、患者自ら求めることも大切だと改めて思いました。

    最近、初診の整形外科で「骨粗しょう症の一歩手前」と診断され、カルシウム剤とビタミンDを医師より処方されそうになりました。
    比較的安価ではありますが、医師によく問うと必須ではないということで、私は処方をお断りしました。
    私は元医療者なので判断がつきやすいことかもしれませんが、本当に必要な薬なのか、きちんと説明を求めて判断に努める一面も患者として必要なことだなと改めて思いました。
    ありがとうございました。