久留米大学病院小児病棟

留米大学病院小児病棟の風景は、とても可愛らしく楽しげである。

 

日頃接する小児がんを経験した人たちの多くは、治療時の苦痛や苦悩をあまり語ることなく、懸命に生きようとしている。でも、その背中には、晩期障害の影が見られるのである。入院治療中の子どもらを支援する活動は、あちらこちらで行われており、個人的には、【にこにこトマト】さんから多くの事を教えられた。聞くところによると、がん対策基本法が出来て月日が経っているが、やっと今年から小児がんの拠点病院を国が指定したと言う。

 

血液腫瘍のプチ患者会の探索の中で、久留米大学病院を覗いてみた。ホームページには、一見なにも見当たらない。医学部の小児科学教室を探し、血液・腫瘍グループのところを開いてみたら、「小児がん」の診療についての説明中に

『支援』の項目があった。その文中に、医療者としてなすべきことと共に、

 1.治療中・・・「木曜会」という親の会があり支援している。

 2.治療終了後・・・「スマイルデイズ」なる小児がん経験者の会がある。

 3.不治の場合・・・家族や両親の悲しみを癒すための「星まつり」がある。

のような、患者会や親の会の役割を述べている。これらは、医療従事者へのメッセージなのである。

    http://www.ped-kurume.com/group/group03.html

 

冒頭の小児病棟の風景にも、医療者の熱い思いが伺える。この様な土壌の中から、親の会や患者会が生まれてきたのであろう。

 

木曜会(親の会)

http://mokuyoukaikurume2525.blog25.fc2.com/

 

 

 

「星まつり」は、木曜会のなかにある。

 

院内の組織ではなく、公開としており、ローカルな活動になっているところも

評価されよう。

 

 

 

 

文責:三鍋康彦