観月の夕べ;二胡の演奏会   於高願寺

折に触れ訪れるお寺(高願寺)は近くの武蔵小杉にある。

映像は、お月見の日にあった二胡の演奏会の風景である。

 

二胡奏者の姜暁艶さん(医学博士)とピアノ奏者近藤真由子さん(世田谷組勝林寺若坊守)による心に染み入るような楽の音の夕べであった。名月の影の中を境内に流れゆく調べは、穏やかにまた激しく境内の木々の中へと広がっていった。ご近所の方々が、普段着のままで境内を埋め尽くすほどに集まり、のんびりと聴きほれ、また姜暁艶とのトーク楽しんでいた。

 

このお寺は、ヨガや講話など普通の法要のほかに色々と人の集まりの場を提供している。

お墓がある門徒さんにはご先祖との絆があるが、お手次寺と定めて仏との絆の場にしている小生のような者もいる。そのほか、ご近所の方への集いの場を広げられている。観光で見物する寺院と異なり、身近にある現世での心の憩いの場の復活を目指されているお寺である。「お寺さん」と呼ぶにふさわしいところである。

 

がんや慢性疾患に悩む人たちにとっては、病院が無くてはならないい生活の場の一部になっている。この病院が、治療するという段階から、病を負いながらもよりよく生きるために色々な支援を提供しようと変わりつつある。患者サロンや相談室にその兆しが見えてきている。

 

「お寺さん」も近隣の人たち、とりわけ老齢化社会で孤独化してきている人達の呟きを受け止めるような役割を思い出し、また子供たちが楽しみに訪れるような草花や生き物のある

場に努めているこのお寺のようでありたいと願う。

 

お寺のブログは下記で見られる。

  公式ブログー至心だより

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次の写真は、お寺にある「至心學舎」の縁側に置かれたお月見の飾りである。

 

                             (百軒)