インフルエンザ流行の時期来たる

抗ウイルス薬のタミフルとラピアクタが効きにくいタイプのインフルエンザウイルスに感染した人が、札幌市で相次いで見つかり、国立感染症研究所は、リレンザなど別のタイプの薬を選択することも検討する必要があると、注意を呼びかけています。

 

厚労省からは、医療機関へのインフルエンザ対策ガイドラインが、昨年あらたに出されています。
.新型インフルエンザ等発生に備えて医療機関に求められること . この映像は、新型インフルエンザ等対策について医師や看護師など医療関係者が院内研修­などで活用することを目的に作成されています。  新型インフルエンザ等対策ガイドラインのうち、医療関係者に特に重要な点に関して、映­像化して解説しています。 http://www.youtube.com/watch?v=Mv6fBwTiIdk
色々と対策があるようですが、何よりも罹患しないのが肝要でしょう。 *予防としてインフルエンザワクチン接種、今からでも役に立つでしょう。 *うがい・マスク・手洗い・・・誰でもできそうな初歩の対策をしてみましょう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うがいの効果を発表されています。(京大保健管理センター)風邪の予防策としてうがいは当たり前のように行われているが、日本独自の衛生習慣であり、またその有効性は十分に検証されていない。そこで2002年から2003年の冬季に北海道から九州まで全国18地域で、うがいの風邪予防効果を世界初の無作為割付の研究で検証した。 ボランティア387名を募り、くじ引きで「水うがい群」「ヨード液うがい群」「特にうがいをしない群」の3群に割り付け、2ヶ月間にわたって割り付けられたうがい行動をとってもらって風邪の発症を追跡した。その結果、発症率はうがいをしない群の1ヶ月あたり100人中26.4人に対して水うがい群は17.0人、ヨード液うがい群は23.6人であった。多変量解析で群間のばらつきをそろえると、水うがいをした場合の発症確率はうがいをしない場合に比べて40%低下することになる。一方ヨード液うがいでは12%の低下にとどまり、統計学的にも意味のある抑制効果は認められなかった。 水の乱流によってウィルスそのものか、埃の中にあってウィルスにかかりやすくするプロテアーゼという物質が洗い流されること、水道水に含まれる塩素が何らかの効果を発揮したことなどが考えられる。またヨード液でそれほど効果が出なかったことについては、ヨード液がのどに常在する細菌叢を壊して風邪ウィルスの侵入を許したり、のどの正常細胞を傷害したりする可能性が考えられる。  風邪は誰でもかかる健康障害であり、風邪の治療に約6000億円の費用がかかっていることをも考えると、水によるうがいという単純な保健行動の影響は大きいかもしれない。なお、この研究は米国予防医学会機関誌の最新号に掲載された。

・ (百軒)