いま感謝の”瞬”・・・NPO法人血液情報広場20周年記念行事

 

2014830日、久しぶりに東京にも薄日が戻った。その神楽坂通りにあるシックな音楽之友社ビル内の「音楽の友ホール」にて、【NPO法人血液情報広場・つばさ】の20周年記念行事の一環として、いま感謝の“瞬”が開催された。病を負いながらも演劇・音楽・和装の分野で活躍されておられる方々や医療に長年携わって来られた医師らの出演による「感謝」の集いであった。 

 

万物の霊長とばかりに地上を闊歩しているが、人間ほど一人では生きていけない脆弱な生物はいないだろう。その思いを痛感するのが、病に倒れた時である。 

 

ご子息「さとる君」の罹患を切つ掛けに、病に悩む人々への支援活動に立ち上がった方が、橋本明子さんである。骨髄バンク設立促進運動から始まり、NPO法人血液情報広場・つばさを設立して、患者家族相談・患者への医療の啓蒙活動・新たな治療法の認可促進運動・医療費用の支援などへと活動を広げてこられた。その活動の20周年という節目に企画されたイベントであった。

 

私事ですが、罹患/退院後ふとしたことで「ももの木」なる患者会に出会い、そこで「血液情報広場・つばさ」のフォーラムへ誘われて以来10年になる。医療情報の豊富な提供と共に患者仲間との知己を得る掛替えのない集まりに、驚嘆の感があり、その後何となく患者会などに関心を懐くようになり、病後の支えにもなっているも、その時の出会いと感謝している。 

 

お互いの助け合いが必要と言えども、誰かが始めなければ物事は形や活動にはならない。その「患者支援」を始められ、弛まぬ活動と強い意志で今日多くの支援・絆の広がった活動をされておられる橋本さんが、支援への感謝と共に、20周年を踏まえて改めて、みんなと共に、明日への支援の輪を広げようと呼びかけておられる。HosPACの皆さんも、色々と人との絆を大切にされておられるが、この「つばさ」にも機会があれば応えて頂ければ嬉しいことである。

最後に、橋本さんのメッセージをパンフレットから抜粋しておく。
(文責:三鍋康彦)