日医大武蔵小杉病院の患者サロン風景

 

久しぶりに、日本医科大学武蔵小杉病院の「がん患者フォーラム」に参加してみた。ここは、病院の「キャンサーボード委員会」主催と銘打つ様に、医療者主導になる患者サロンでもある。

 

でも、委員会なる肩書はどこにも見当たらず、和気あいあいとした雰囲気がある。医師・看護師・薬剤師・医事課員など医療関係者が10名有余ほどはおられたが、K教授もニコニコ顔で、取りたてて目立つこともなく参加者を出迎えてくれる。患者・家族らも40名有余で満席となった会場で、講演というよりは「お話」が始まる。「痛み」について、がん性疼痛看護認定看護師の栗原香織さんの話は、分かり易く、また患者にはみんな身に覚えのある問題だけに、ここは傾聴とばかりであった。
後は、6名毎にテーブルを囲み参加者同士の交流の場になるが、どのテーブルにも医療者が入り、患者医療者の交流・情報交換にもなっていた。5~6名というのは、話が分裂せずにまとまるほど良い人数なのである。用意された飲料水とおつまみを頂きながら、時間が来てもなかなか立ち上がらずにおしゃべりが続いていた。それを、医療者が急かすことなく見守ってくれていたのも嬉しい事であった。今回は、患者でもあるプロの写真家によるポートレート撮影の希望者へのサービスがあり、盛況であった。

 

今迄の演題をならべておく。

 

①進行がんとの付き合い方(医師)

 

②抗がん剤治療中の過ごし方(がん化学療法看護認定看護師)

 

③薬の飲み方(がん薬物療法認定薬剤師)

 

④リンパ浮腫改善リハビリエクササイズ(舞踊家)

 

⑤あなたの疑問に答えます!化学療法Q&A(医師)

 

⑥キレイに生きる力になる(美容ジャーナリスト)

 

⑦生活を大切にするための味方!痛み止めのお話(がん性疼痛看護認定看護師)

 

                         (文責;百軒)