市民公開講座「いのちを考える」於駒込病院

 

今日は、久しぶりに駒込病院で開催された市民公開講座「いのちを考える」を拝聴に行った。

 

永年血液腫瘍の治療の第一線で数多くの患者と接してこられた、名誉院長 佐々木常雄さんのお話は、副題(がん患者から教わったこと)にある通り、患者目線での死線を彷徨うがん患者の有り姿や心の悩みを包み込んだ医療者の想いとアドバイスであった。

 

駒込病院内で開催されている「駒込おしゃべり会」がある。血液腫瘍の患者や家族の集いであり、二か月ごとの開催で40回を超えている。この会に参加した折に、佐々木先生の人柄などの話をよく伺っていたが、それ以上に、患者に寄り添う医療者の素晴らしさを実感した一日となった。

 

ふと、どこからともなく金木犀の香りが、かすかに流れてきた。駒込病院の裏手に回ってみると、天祖神社との境にある小さな金木犀の樹に花がちらほら咲いていた。其の花言葉は、「謙虚・謙遜」である。佐々木先生のお人柄の様であった。

 

(百軒)

 

追伸:次回には、遺族へのケアーをテーマにした市民公開講座があるとのことである。

   発表が出れば、講演・フォーラム・イベントへ掲載する予定