癒しと元気のコンサート・・・東大医科研病院にて

先週は、聖心女子學院中高等科の学生さんによるクリスマスコンサートで、其の演奏の明るさに、ふと子や孫を想いうかべて早くよくなる様にと自らを励ます元気を貰った。
昨夜は、三回続いてきたN響室内楽コンサートであった。点滴キャスターを携えた患者や中にはベッドのままでの参加者もあり、ベートーベンの弦楽四重奏第三番から始まり、童謡・童唄メドレーで終わったコンサートを、熱心に聴き入っていた。片手を伸ばすとビオラ奏者に届くところで演奏を聴く貴重な体験であった。全面ガラスの窓には参加者の姿が演奏者の奥に写り、看護師さんが患者のケアーをされている姿などがあった。また、第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリン奏者の間からは、東京タワーが温かく輝いているのが見えた。
参加者の半数近くがマスク姿で、外来患者を思わせたがとりわけ入院患者の方々には、素晴らしい癒しの贈り物ではなかっただろうか。

                                        (百軒)