「ほっとサロンいだ」を訪ねて

病院最上階の7階にラウンジがある。横浜の「みなとみらい」が、また富士山が遠望できる明るい部屋である。そこで開催されていた「がんサロン」に初めてお邪魔した。知らぬ病院のましてや特定サークルに入っていくのには、聊か度胸もいるものである。「案ずるより産むがやすし」の言葉通りに暖かく迎えてくれた。十数名ほどの集まりで、患者・家族・医師・看護師それにボランティアとして会の支えをされている患者の同志である。医師から、初めにテーマに沿った簡単なお話が有ったが、初めて参加された家族の方の悩みの方へと、みんなが傾聴やらコメントやらと臨機応変に移って行った。一歩進んだ相談へと解決への道が出来たケースもあり、また家族や医療者との再相談の道筋のアドバイスとなったケースもあった。この間、ボランティアの方が紅茶を入れて下さったりで、とても和やかな集いであった。
コンパクトだが、医療関連のパンフレットがよく整理されて置かれており、図書も闘病記や病気の本にとどまらず、専門医が見るような書籍も置かれていた。(たとえば標準治療法のガイダンス)

質問に答えて、この本にそのようなことを知る内容がありますと即座に闘病記の本を手を取って示す医師の姿から、これらの書籍を医師が目を通されて選択された背景が覗えて素晴らしいと感じた。
場所の雰囲気がよく、ちょっと立ち寄ってゆっくりと読んでみたい書籍が並んでいた。いつかまた来ようと思った。
「がんサロンいだ」の詳細は、こちらへ

                                (文責:百軒)