この時期、病院のロビーなどに華やかな七夕の飾りが見られる。入院病棟などでも看護師さんなどの心遣いでの飾りつけもある。帝京大病院の院内患者会「しらたま」は、病棟から出にくい患者の多い血液内科病棟のデイルームに、ささやかな切り紙細工の七夕飾りを作られた。嘗ては自分らが闘病の日々を送った場所である。
ひと鋏での切りえの猫が風で尻尾を震わせて「かえりた~い」と外を眺めている。
兎が、「まってるよ~」と呼びかけている。
そして紙鎖の和が、患者仲間の繋がりで支えている。
切り紙の笹に、願いの短冊が付けられている。大きなお星さまと天の川、それに子どもの描いた「織姫・彦星」がある。ほのぼのとぬくもりが感じられる。
ささやかな飾りかも知れない。でも、そこには患者仲間の強い絆のメッセージがある。
「しらたま」の世話人の「ふうこ」さんより教えてもらいました。
(百軒)
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