駒込おしゃべり会

「駒込おしゃべり会」は、奇数月第二金曜日の午後開催を続けて55回目を迎えた。地道に患者仲間の悩みの傾聴に、アドバイスに徹してきている。病棟のディルームで開催させてもらっているので、入院患者の参加も可能であるし、時折医療者が顔を見せたりもする。参加者の顔触れも、移り変わりがあるのは、血液疾患の宿命でもあり、自然の流れでもある。


先日の開催は、長雨が続き寒いくらいの日々が一転して真夏日になった日であった。「駒込おしゃべり会」に少し早めについたが、世話役のSさんと二人でこの暑さでみなさんが来てくれるかと危ぶんでいた。今回は久しぶりの参加であったので参加メンバーの様子も分からなかった。三々五々の参加者で 十人ほどの集いとなった。来月造血幹細胞移植の決まっている方の経験者の話を聴きたいとの初参加や、点滴キャスターを持っての顔なじみの方の「今入院なんです」と現れたり、震災時に建屋の揺れに共に戸惑った仲間との久しぶりの出合いもありで、3時間ほど明るい雰囲気での交流会であった。55回目の交流会のお祝いだと医療者の方からの「星のグミ」の差し入れがあったし、移植予定の方を売店に案内して、入院に備えての口腔ケアなど適切なグッヅの入手の手助けまでする思いやりのある患者仲間らの集いであった。


身近にあって、いつも受け入れてくれる「駒込おしゃべり会」のような集いが増えてくれることを願う。