がんと向き合うために・・・井田病院 西 智弘 医師の講演(雑感)

川崎市立井田病院では、「ほっとサロンいだ」と呼ばれる患者支援の場がある。二年半ほど前に展望の素晴らし7階ラウンジに開設されたもので、「マギーズ・キャンサー・ケアリングセンター」の精神を生かし 「病院の中にあり、病院の中ではない場所」
      「自分の生きる力を取り戻すための場所」
      「とりあえずここにくれば、探していたものが見つかる場所」

をモットーに患者の集い等を開催している。その推進の中心におられるのが、西智弘医師(腫瘍内科副医長)である。今回、表題の講演があったので聴講に行った。
講演の内容は非常に平明で、がんを告知された患者や家族にとっては、これからどうすればいいのかの「ライフマップ」を描いていくうえでの問題点とその相談や情報の窓口を明示してくれていた。

また、医療経過の長くなった患者にも、自分のライフマップを見直す示唆に富んだ話であった。病院内でチーム医療としてこれらの相談に預かる看護師やコメディカルの人たちの紹介まであり、即日から行動に移せるための具体的な配慮がなされていた。

 

講演終了後、「ほっとサロンいだ」や病棟案内の機会まであり、地域医療室の方々やボランティアの人たちの懇切な心遣いがとても印象的であった。受け付けや院内案内をされた医療者やボランティアの人たちが、みんな笑顔で接して頂けたのである。


会場で、どっぷりとお世話になっている関東労災病院から来られた緩和ケアー委員会の方のお姿があったのも嬉しいことであった。相互の交流や学び合いが大切だと思う。

                                      (百軒)

 

PS 「ほっとサロンいだ」については、4月11日のブログへも投稿してあるのでご参照ください。