東大病院に於いて「患者サロン」開設

 

東大と名がつくと何かと注目される向きがあろうが、がん診療連携拠点病院としては全国にある422施設の一つである。これらには、がん患者への支援としての啓蒙やピアサポートを行う【がん患者サロン】なるものの設置が進められている。現在、85%の拠点病院で何らかの形の「患者サロン」が運営されている。遅きに失した感があるが、歓迎すべき動きである。

東大病院に限らないが、このような「がんサロン」や「院内を拠点とする患者会」の情報を、病院のホームページへ掲載しないところが幾ばくかある。東大病院には、患者が遭遇する容姿上の悩みへの支援を行っている、「カバーメーク相談・研究グループ」があり、このグループのFB上での情報公開で今回の【患者サロン】開設を知った。本来のがん対策推進上での拠点病院の使命からいえば、拠点病院に掛かっていない患者へも窓口を開放すべきものであり、院内での掲示にとどまらずホームページなどで周知をはかってほしいと思う。

東京都内での拠点病院27のうち、「患者サロン」未設置が5から4となった。18施設ではどの病院に掛かっている患者や家族へ「患者サロン」を公開している。今回の東大病院の患者サロンも公開制であったほしいと思う。              

(百軒)