患者サロン「ほっとサロンいだ」のこと

寒晴れに誘われて、近くにある井田病院へ足を運んだ。ここには、「ほっとサロンいだ」という患者家族のための専用の場が常設されていて、ひと月の間でも患者の交流の場がいくつかあるので、気の向いたときに参加すればいい利便性がある。小生は、専ら昼間開催の「がんサロン」に気の向いた折に参加しているが、写真のお人形のように、医療者や患者仲間の世話役のボランティアの方々が温かく迎えてくださるので、とても温かい気持ちを頂いて帰ることとなる。

 

いつも10名そこそこの集いで、医療者や世話役の方々が、同じ目線で話をされ同じ高さで手を差し伸べられ、押し付けることなく必要なところで的確にそっとアドバイスをされ、必要な手を打って下さる。堅苦しいことがないので、ゆったりとした気持ちで、患者仲間と交流できる。いつでも開いているので、早めに行って、並んでいる本をゆったりと読むこともできる。

 

今回、病状に不安を抱かれて先生や患者仲間と話をしてみたいと参加された方がおられた。話の中でふと患者会のお話をしたら、ネットで調べて関東労災病院の「おれんじ会」は知ってはいるが、どんなところかとまだ参加したことがないといわれた。早速、状況をお話したら、次回参加してみようといわれた。思いがけないご縁であった。

 

東横線の武蔵小杉―日吉間には、国指定のがん診療連携拠点病院なる【井田病院】・県指定のがん診療支援病院【関東労災病院】・【日本医科大学武蔵小杉病院】それに【聖マリアンナ医科大学東横病院】がある。聖マリをのぞくと、いずれにもがんサロンがあり、患者交流の場を提供している。患者も、いくつかの病院に病気の種類もあって、重複して掛かっていることもあり、他の病院名を出しても誰も不審に思う人がいない。それぞれに患者会としての特色があるので、いずれもどこの患者にも門戸を開かれているので、都合の良いときに参加できる環境がある。

 

ほっとサロンいだの窓からは、みなとみらいが遠望できる。                                     百軒