ステンドグラスの想い

とある病院のエレべ―ターホールを彩るステンドグラスがある。【譲音(ゆずりね)】と名付けられたステンドグラスが各階にあり、病棟を出入りする患者・家族・医療者へ光彩を投げかけている。写真は一階にある対になっているステンドグラスの片方で、ハッとするほど印象的である。

 

一連の作品のコンセプトは;

各階のステンドグラスには患者さん一人一人の姿を花と実に重ねてみました。
花を咲かせ実を結ぶ時にはいつでも明るい日差しと暖かい雨が見守ります。

 

花と実を抱え込む赤い輪で医療の力強さと安心感を表現しています。
網の目のように関わり合うラインには「和」をイメージし患者さんを

しっかり支えている姿を表現しました。

大きな木も細い木も花も草も皆,ふさわしい時にふさわしい花と実を結びます。

今日お体の良くなかった方もどうかどうかお元気になられて素晴らしい生命の輝きますように。
そして素晴らしい実を結ばれますように。

 

ところが、写真のように採光の向こう側に荷物などが放置されていて、ステンドグラスを蝕んだようになっていることが屡々ある。惜しいことである。                                             (百軒)