造血幹細胞移植希望の患者を支える「淳彦基金」のこと

造血幹細胞移植という過酷な治療を受けようとされる方にとって必要な事前準備の一つに、HLA検査がある。経済的事情で悩まれる方へのそのような検査への支援活動をされているのが、「淳彦基金を育てる会」の勝木敬子さんらである。そこからいつもの『心を繋ぐサポーター 平成28年夏号』が届いた。「淳彦基金」「淳彦基金を育てる会」の想いは、そのホームページに述べられている。http://www.shin0219.sakura.ne.jp/atsuhikokikin3.htm 

その冊子に、このところ佐賀大学の木村晋也教授の講義シリーズが連載されている。今回は、CMLの治療薬の一つである「スプリセル」の想定外の効果について述べられている。スプリセルを服用していると、免疫機能の一端を担う顆粒大リンパ球が増えるという現象を韓国のKim教授が見出されたことと、スプリセル服用患者でこの顆粒大リンパ球が増えるタイプのグループがスプリセル中断の治験において再発が少ないことをキムシン(木村教授)のグループが発見したことが述べられている。 

ご存知の方も多いことだろうが、この背景の論文が、yimiDr.に英医学誌ランセット電子版に発表されたことが紹介されている。https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151110-OYTEW51215/ 

関心のある方への問い合わせ先は、shkimu@cc.saga-u.ac.jp