マギーズ東京 豊洲の一角に開設

マギー・K・ジェンクスは、がん患者・家族が「自分を取り戻せるための空間やサポート」の場所の種まきをし、亡きあと遺志を継いだ夫のチャールズ・ジェンクスらによって、「マギーズキャンサーケアリングセンター」が1996年に開設された(於英国)。その20年後の今、東京都の豊洲の地に「マギーズ東京」が開設された。機会があれば、訪われる価値がある。

其の後、英国内では16ケ所のマギーズセンターが開設され、6ケ所が建設中といわれる。香港・マレーシアにもマギーズセンターがあり、この度東京に開設されたのである。

マギーズ東京に刺激されて、日本の各地にもそれぞれの環境に合ったものができることを期待したいと思う。

 

個人的にマギーズセンターのあり姿を知ったのは、井田病院にある「ほっとサロンいだ」での西医師や武見看護師によるミニレクチャーの折であった。どこの病院にもありそうなデイケアルームほどの空間かもしれない。でも、ここは患者や家族が自由に出入りできる専用の場となっていて、図書がありボランティアの人たちの手作りの飾りがあり、BGMが流れている。日替わり当番で世話役の方がおられ、相談ごとや会話を交わすことができる見晴らしの良い空間なのである。がんサロンやお茶会などのイベントも、月に数回行われていて、『マギーズキャンサーケアリングセンター』の心が置かれているように思う。身近にあるこのような試みは、「遠くの身内よりも近隣の人たち」 にも通じた所がある。                                                                                         (百軒)