記念樹神代曙「しらたま桜」in帝京大学付属病院

 

石神井川河渠に沿ったソメイヨシノの並木の傍らに、帝京大学付属病院がある。その正面玄関に、記念植樹された神代曙の「しらたま桜」が八年目の花時を迎えようとしている。
骨髄バンク移植一万例・臍帯血バンク移植五千例を記念した「ありがとうキャンペーン記念植樹」に賛同して植栽された「しらたま桜」は、医療者や血液患者会「したたま」の皆さんに見守られて大きく育ち、通院のひとや入院中の人たちの誰の目にも留まるようになっている。桜皮細工を思わせる樹皮も美しい。

 

石神井川のソメイヨシノの群生は素晴らしい風景である。が、この「しらたま桜」が植樹された年(2009年)からは、「日本花の会」がソメイヨシノの苗木の販売を中止して、代わりに神代曙への植え替えを推奨するようになった。老朽化の進んでいるソメイヨシノは、てんぐ巣病に弱く各地に伝染するのを防ぐのが狙いだという。

 

いつの日にか、この「しらたま桜」がこのあたりの桜の筆頭桜になることを念願して、医療者と共々患者会「しらたま」の人たちが春夏秋冬手入れをされてゆかれることだろう。

                                     (百軒)

 

傍を流れる石神井川のソメイヨシノの並木は、一見の価値がある。

 

 

病院のガラス戸には、何故か幻想的な

桜の姿が映っている。