とある『暮らしの保健室』の発足

川崎市にある井田病院におられる西医師の提唱で、【川崎市中原区を中心とした地域が「病気になっても安心して暮らせるまち」】をめざして発足した『+Care Project』がある。その活動の中核が、『暮らしの保健室』である。

 

活動のコンセプトを引用すると、

<●コンセプト:つながり~「枠を超えてゆるくつながる」  

 ●ミッション:

 ・「暮らしの保健室」の運営を中心として、「医療者と住民が気軽につながることができる」

  チャネルを地域内に散りばめる。

 ・利用者とスタッフおよび地域住民の人間的な関係を基盤に、Quality of Life向上につながる

  最良の解決策を見出すために、コミュニティナースを中心としたケアを市民も含めたチーム

  で提供する。

 ・専門職としての判断に則り、一方的なケアを提供するのではなく、住民・患者・家族の

  自立支援および意思決定支援を行う(医療の民主化)。  

 ●ビジョン:10年後の川崎市中原区を中心とした地域が「病気になっても安心して暮らせるまち」

  になることを目指す。

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秋山正子氏が「暮らしの保健室」を東京都内で開設されてから6年の歳月が流れ、各地に「暮らしの保健室」がそれぞれに開設されてきている。その一つとも思えるが、一般市民の協力(資金支援―寄付と会員制度)で運営されている点と、さらなる地域住民の病での暮らしの連携支援を目指しているところに特色がある。


良き滑り出しを願う一人として、ふと見学に訪れた。

スタッフの皆さんの温かなおもてなしにとりとめもない雑談に時を過ごしたが、たまたま「化粧外来」開催の日に当たっていて、河村さん(臨床化粧療法士・資生堂化粧セラピスト)が来訪者へのアドバイスをされていた。来訪者の中には患者仲間の方もおられて、思わぬ交流の場ともなった。

世話役を引き受けておられる芋川さんが、如才なく会話の雰囲気を盛り上げてくれるので、とてもぬくもりのある場であった。

 

了解を得て、スタッフの皆さんの店内での写真・店外から覗える交流の姿、暮らしの保健室のある元住吉のいつも近隣の住民で賑わっているブレーメン通りの姿を載せておく。      (百軒)