医療・介護情報の図書コーナーのこと

病気になったり身内の介護に迫られると、俄かに情報が欲しくなる。公的な相談窓口があり、自ら検索するにはネット情報が主流となってきている。しかし、昔からの情報源である図書も依然として有用な情報源である。必要に迫られた時に、その様な図書が何処にあるかが問題となる。  (百軒)

上掲の図書の一覧表は、がん診療連携拠点病院である川崎市立井田病院内の患者専用スペースの「ほっとサロンいだ」に置かれているがんを核とした医療・医薬・介護・生き方などの書籍である。どのような本が置かれているかが、見やすくなっている。書架に並んでいる書籍の背文字から本を探すよりも親切な案内であろう。

最近、読売新聞オンラインのyomiDr.niaru医療ルネッサンスのコーナーに、「図書館力」の連載が始まった。図書館で展開されている健康情報での興味ある展開が紹介されることだろうと思われる。その第一報を少し覗いてみると・・・・
日本図書分類のわくを外して、医療関係の書籍を一つのコーナーに集めてあるという。身近にこのような図書館運営をされているところが有れば、嬉しいことである。

 

健康な時や時間に余裕のある際には、各地にある図書館でのこのようなところを訪ねることが出来る。でも、多くは時折「健康コーナー」と銘打ったイベントを開催するが、常設ではなくて一過性であることが多い。

入院したり通院の日の多い患者やその家族にとっては、病院内にこのような健康コーナー・医療コーナーなどの情報センターが望ましい。上掲の井田病院の「ほっとサロンいだ」はその一つの事例である。

三年ほど前には、国立がん研究センターが提供している「がん情報サービス」で、がん診療連携拠点病院(400有余がある)における患者用図書室の案内コーナーが掲載されていた。でも、患者用図書室有りとするところは少数派であった。この故か、現在は情報掲載を中止してしまっている。

 

医療施設における患者用の図書コーナーの案内のひとつは、「日本病院ライブラリー協会」である。わずかに50ほどの病院であるが、簡単な紹介がなされている。

 

 

 

他にも、病院図書室乃至は患者図書室の情報源のいくつかを挙げておく。

NPO法人 医療の質に関する研究会

   当該法人の寄贈による病院図書室(50病院)のリストがある。

*図書館に関する情報ポータル(国立国会図書館サイト内)

   病院患者図書館(日本病院患者図書館協会)

全国患者図書サービス連絡会