魅惑的!日本腎臓病薬物療法学会学術集会・総会の案内

 

 

医学や医療の進歩の恩恵を受ける身ではあるが、医学会の学術総会などにはとんとご縁のない身である。しかし、目に留まったこの学会の総会案内は、素人目にもとても魅力的に映った。熊本まで行ってみたくなる。
(リンクを貼ってあるので、動画をご覧になられたら、同意いただける方も多いと思う。)

 

発端は、慢性骨髄性白血病(CML)を発症しグリベック(イマチニブ)服用により命を救われて安心していたが、ある時腎臓の異常を示唆する検査結果(eGFR値)に気が付いた時である。主治医に聞くと、加齢でしょうと言われ何となく納得して時が過ぎた。しかし、グリベック服用前は変化のなかったeGFR値が服用開始後から低下し、平均的な加齢によるeGFR低下率の数倍であるのに改めて気が付いた。慢性腎臓病の病期として、G3bからそう遠くない日にG4へ、そして透析への日々が予見されるのである。

腎臓病とグリベックの関係を探していた時に出逢ったのが、『育薬フロンティア』から出ていた情報であった。急性腎臓病と共に慢性腎臓病の患者へも、グリベックは悪影響のある医薬品としてリストアップされていた。
上掲の学術集会・総会のお膝元が、今年はこの『育薬フロンティア』を行っている熊本大学薬学部 臨床薬理学分野なのである。

 

 

       上表は、イメージとした挙げた。腎臓疾患の病種ごとに、影響のある医薬品が挙げ

       られている。赤丸はイマチニブが掲載されている箇所である。

 

 

 

 

その後、CMLの治療ガイドライン(USA)や腎臓病治療のガイドラインに、腎臓病患者へのグリベック投与への警告が記載されるようになってきた。その経緯は、HosPACのブログ(たかがお薬、されどお薬・・・ポリファーマシー)に投稿してある。

                                        (百軒)